「チャッピー」

私、道具に感情を与えるの嫌なんですよねー。だって感情あったらもうそれは道具じゃないじゃないですか。
そんな話。(そうなの?)
ネタバレー。



怖い。技術者がマッドすぎて怖い。
真っ白なキャンバスのようなチャッピーを、人間がみんなしてよってたかって傷をつけて汚して、人間を嫌悪するように育てているようにしか見えなくて、その先の未来を考えるとものすごく怖くて、ちょっと震えるレベルでした。
でもあれチャッピーを攻撃する人達は、警察のロボと同じ姿してたらそら攻撃するわねえ、仕方ないわねえ、と、攻撃する理由が分かってしまうので、すんごいやるせない。
意図的な悪意を持ってたのはあのでっかいロボの製作者の人だけだったように思う。でもあれも怖かったなー。キ○ガイに刃物ってこういう言葉よなーとしみじみ思いました。怖い。
チャッピーが死の定義を間違えたままなのも怖いし、クリエイターの人がロボットに意識を転送されたときのリアクションが「ありがとう」だったのも怖いし(だってあの人なんか全然後先考えない)、チャッピーが大切にしているものが全部ロボットサイドに行ってしまったのも怖い。チャッピーが人間を大切にする理由がもういっこも残ってないですもんね。チャッピー自体に人間を滅ぼす意思がないとしても、クリエイターの意思次第で普通に滅ぼしちゃいそうだし、クリエイターのことを私は全然信用できない。
実はマミーが、遠い未来の人間がロボットに滅ぼされた世界でマザーコンピューター的な位置づけだったりするんじゃないかと色々考えすぎたりもしています。
怖い。
すごく怖くて辛くてしんどいけど、作品としてはすごいなと思います。その世界からなかなか抜け出せないの。
テンション。