「二百万ドルの死者」(エラリイ・クイーン)

二百万ドルの死者 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-20)

二百万ドルの死者 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-20)

ミステリというよりはサスペンス(かな?)という感じの話でした。あ、これもエラリイさんはいません。
でも。すごく良かった。
途中に出てくる

傑作というものは、人生を愛していては生れないものです。傑作は絶望から生まれでるものです。

というくだりを見た瞬間、何かに撃たれたような感じがしました。なんでかな。
読み終わった後は、号泣した後のような、少し疲れた、でも妙に爽やかな気分になりました。「帝王死す」の読後感とちょっと似てる気もします。
愛が全ての人達に分けられてますように、とか思ったりもする。