「沼地のある森を抜けて」(梨木香歩)

沼地のある森を抜けて (新潮文庫)

沼地のある森を抜けて (新潮文庫)

うう?なんか不思議な物語です。
ネタばれせずには語れません。
久美ちゃんが幸せになるのはフリオとがよかったなあ。やるせないです。フリオには分かりやすい、人と同じような幸せを手にしてほしかったのに。
私だって私がオリジナルかどうかなんて分からないし、多分そんなの分かる人なんていない。疑問に思わないこと=あり得ないこと、ではない。知らないことは疑問に思えない。と、そんな風に怖くなる話なのかな?とも思いました。
風野さんちのお母さんがかわいそうすぎます。レッツ一刀両断!と思いましたよ。風野なぜそこで斬らぬ。
そんな風にふざけでもしないとやってられないくらい胸が痛みました。ひどいよー。そして多分実在したのですよね、昔の日本には。ひょっとしたら今でもあるのかもしれない。
うわあ。私ももっと両親に優しくしよう。
そんな風に思う話でした。