「まほろ駅前多田便利軒」(三浦しをん)

まほろ駅前多田便利軒 (文春文庫)

まほろ駅前多田便利軒 (文春文庫)

これはあれだ、行天はオダジョーだ。なぜだか確信めいてそう思ったのでした。あ、多田は椎名桔平がいいです。なんとなく。

「はるのおかげで、私たちははじめて知ることができました。愛情というものは与えるものではなく、愛したいと感じる気持ちを、相手からもらうのだということを」

いつか多田も同じ気持ちを自分の言葉で口にできたらいいなと思うのでした。
ちょっと真面目に、そんな感想文を書きたくなるような、とても好きなタイプの話でした。