「てるてるあした」(加納朋子)

てるてるあした (幻冬舎文庫)

てるてるあした (幻冬舎文庫)

てるてるあした、今日は泣いても明日は笑う」
会社帰りに電車で読んでたら本気で泣きそうになったので、途中であわてて寝たふりをするも間に合わず。まだマスクしてたからあれなんですが、完全に情緒不安定風のヤバい人でした。
仕方がないので土日を待って読みました。
土日はスクーリングで朝早くて家から結構時間かかるのでビジネスホテルに泊まってたのですが、ビジネスホテルのベッドの上で続きを読みました。
いやー、なんたる怖ろしい物語でしょう。泣きすぎて呼吸困難で死ぬかと思った。
姉妹編の「ささら さや」では全然こんなことにはならなかったのは、多分私が、圧倒的にサヤよりも照代に似ているからなんだろうと思います。
胸の中に心の入ってる入れ物があるとするじゃないですか。それをがっしと掴まれて前後にわしわしと振さぶられる感じです。「心を揺さぶる」って言いえて妙だなあと思います。本当にそんな感じです。GOMES山田さんの歌「この広い世界で」を聴いたときも似たような感じがします。
誰かの優しい言葉だけで、こんなに涙が止まらなくなるなんて。
ああ。なんたる怖ろしい物語でしょうか。
もし読もうかなーと思っている方がいらしたら、4章以降は人目につかないところで読むことを、強く!お勧めしますよ。
カツ丼がすっごく食べたくなったので、晩ご飯はカツ丼にしました。