「J・エドガー」

FBIの創設者の話らしいですよ。(以上、あらすじでした。)(こら。)
いや、もうあらすじなんてどうでもいいですよ。
エドガーさんがすんごい分からずやで頑固で鬼で悪魔なのに、そうなっている理由とか背景とかちゃんと伝わってくるから、単純に「ばか!」と罵倒できないのです。古い(と今なら思う)常識から自由になるのはとても難しいことだと思う。
多分、意識してないんでしょうね。黒人の捜査官の能力は評価してるけど握手する度にハンカチで手を拭ってしまっていることとか、母の精神的支配から逃れられずにいることとか。
いやあ、それにしてもクライドさんが健気王でした。
車のバックシートで手を重ねられたり、部屋を二つ取るよりスイートの方が安いから、とか好きな人に言われたらもうねえ!舞い上がりますよねえ!なのに、あの女と結婚しようと思うんだけどどう思う?とか言われたらそりゃキレますよね。エドガーさんマジ鬼。マジ悪魔。「愛してる」はちゃんと本人に伝えないとだめでしょうが!
クライドさんの「世界中の誰に嘘をついても構わないが、僕にだけは嘘をつかないでくれ」という言葉がぐっときました。
でも、ちゃんと最期を迎える前に、大切な言葉を伝えることができたので、本当にほっとしました。よかった。クライドさんがそれを言われる前にエドガーと別れることにならなくてよかった。
ヘレンさんにもちゃんと感謝と信頼の気持ちが伝えられたのでほっとしました。
信頼できる友人と愛情を注いでくれるパートナーが側にいてくれたなんて、エドガーさんはほんと幸せもんだよーと思いました。よ。
あ、お爺ちゃんバージョンのエドガーさんがデュカプリオにすんごい似てるなあ!と思ったら、あれ本人なんすね!みんなメイクなんすね!すごいなー。