「僕が星になるまえに」

カンバーバッチさんが主演の映画です。
末期ガンの29歳の人が死ぬ前に親友達と4人でなんとか湾てとこまで旅します。(あらすじ。)
短編小説のような映画でした。解釈は観た人の数だけあるタイプ。
ネタバレー。あんど妄想ー。




ええと、30歳近い男子が現実から目を背けてきゃっきゃしてる旅は、かわいくて楽しそうでそして胸が痛い。その先にあるものが楽しいばかりではないことが、ちょいちょい織り込まれるエピソードで分かるので、先を知るのは怖かったです。
あ。スターウォーズのフィギュア探してるおいちゃんとフェリーのとこのおいちゃんがすげー可愛かったです。



さて。本題です。
私の解釈だと、あいつら全員デキてる。



待って!ちょっと待って!
だってー、絶対そうだって!
3人の親友達はそれぞれ、お調子者の友達(ビル)と、白セーターの本命(マイルズ)と、佐藤浩市似の想われ人(デイヴィー)です。
マイルズはメンバーの誰かに自分達の関係を打ち明けないとならない相手がいて、私はてっきりその相手はビルの妻かと思ってたんですが、実は主人公(ジェームズ)のお姉さんだったんですよ。そんなの別にいいじゃないですか。ジェームズ普通に祝福したったらいいじゃないですか。でもジェームズはすごくショック受けてて祝福あんまできない風だったんです。マイルズが途中でクソガキにおかま呼ばわりされるシーンとかあったし。そういうことかなあと。思うわけです。
ジェームズがマイルズに小説の感想を言うシーンとかぐっときました。
デイヴィーがジェームズのこと大切すぎるのはもうぱっと見で分かるし。
ビルはええとなんていうか、若気の至りとかそういうのかな。(あでも、ビルだけ関係無いてのもありうる。)
でも片想いというか、それぞれの愛情のベクトルが1本じゃない感じです。ジェームズはデイヴィーのことも好きだし、マイルズもジェームズのこと好きですよ。ただ、一番の好きではない。
結局、ジェームズはマイルズに引導を渡してもらって旅立つわけですよ。右から三番目の星を目指して。



この映画の原題は「Third Star」だそうです。
劇中に「右から三番目の星を目指せ!」「二番目じゃなかったか?」「たどり着けないじゃないか!」みたいなシーンがあるんですが、『右から二番目の星』というのは「ピーター・パン」のネバーランドへの道標らしいんですよね。(知らんかったけど意味深だったので調べてみました。)
彼はネバーランドへは辿り着けない。原題にはそんな意味も含められているんじゃないかと思うんですよ。
そいでなんかちょっと邦題は違う感じ。でも何だったらいいかとか全然思い浮かばないので、邦題考える人は大変だなーと思いました。