「思考機械の事件簿」（ジャック・フットレル）

思考機械の事件簿 1 (創元推理文庫 176-1 シャーロック・ホームズのライヴァルたち)

情け容赦のない感じの話で、おもしろかったです。
「二プラス二は四だ。ときたまそうなるのではなくて、常にそうなのだよ」が、「思考機械」ことオーガスタス・Ｓ・Ｆ・Ｘ・ヴァン・ドゥーゼン教授の決めゼリフです。
実はタイトルだけ見てロボットものなのかと思ってました。違いました。名前長いですね。Ｘって何の略なんでしょう？
普通の人には分からないことを見抜ける人もすごいなあと思うんですけど、その人に必要な情報をすべて提示できる人も実はすごいよねと思います。
私が助手で、事件について名探偵に話をしたとしたら、きっと謎は解けないんだろうなあと思います。助手も大変だ。
あと、私が犯人だとして、名探偵と話をしてもきっと暴かれないと思いますよ。
何を聞いても「え？おとといの夜？そんなの覚えてないんですけど…」（←本気で覚えていない）じゃ、迷宮入りですよね。
でも私が犯人だったら、きっと証拠ぼろぼろ残してまくってあっさりつかまるんでしょうけどね。
だめじゃん。