「スプートニクの恋人」(村上春樹)

スプートニクの恋人 (講談社文庫)

スプートニクの恋人 (講談社文庫)

M嬢のオススメにより、村上春樹祭り開催。第一弾。(M嬢には「風の歌を聴け」を勧められたのですが、本が薄かったので。←どんな理由だ。)
思ったことは二つ。
猫と無人島に流されて、10日分の食料と水しか無かったら、私は猫にも食料と水をあげるでしょう。飢えで猫が死んでいくのを目の当たりにしながら10日間生きるのより、5日間しか生きられない方がずっと楽な気がします。できれば死ぬところは見たくない。私の死体なら食べてくれて構わないから。(でも死んでからにしてね。)
もう一つは、私は嵐のような恋に落ちたことはないのだなあということ。Kやすみれのように、あそこまで誰かをひたすら大切に大切に思ったことがない。
この先、いつか誰かをそんな風に思えることがあるんだろうか。
ないんだろうか。