「スプートニクの恋人」(村上春樹)
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2001/04/13
- メディア: 文庫
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思ったことは二つ。
猫と無人島に流されて、10日分の食料と水しか無かったら、私は猫にも食料と水をあげるでしょう。飢えで猫が死んでいくのを目の当たりにしながら10日間生きるのより、5日間しか生きられない方がずっと楽な気がします。できれば死ぬところは見たくない。私の死体なら食べてくれて構わないから。(でも死んでからにしてね。)
もう一つは、私は嵐のような恋に落ちたことはないのだなあということ。Kやすみれのように、あそこまで誰かをひたすら大切に大切に思ったことがない。
この先、いつか誰かをそんな風に思えることがあるんだろうか。
ないんだろうか。