「シングルマン」

開始と同時にネタバレで。よしなに。
突然の交通事故で16年連れ添ったパートナーを亡くした大学教授の、最後の一日を描いた物語です。(あ、でまあパートナーも大学教授も大人の男の人だと。そういう話です。)
そういう話だと聞いたからには、だめな大人としては観に行かないわけにはいかないでしょう!
でもそういう映画なので、うっかり正しいお友達を誘って行ったりしないように皆様お気をつけください。



でもなー。悲恋物だと思ったんですよ。
いやまあ、最後の10分ぐらいまではそういう解釈で全然問題なかったんです。(ん?そうか?)
ことあるたびに、そのパートナーと交わした会話だとかパートナーの笑顔だとかが、やたらリアルに蘇って、切なさに胸が痛くなったりもしたんです。
でもなんか、昔の思い出のバーにお酒と煙草を買出しに行ったあたりからあれよあれよと想定外の方向に。
「ペスト」を読んだときも思ったのですけど、大人の男の人が深夜に二人で全裸で海で泳いでるって、そういう風に勘ぐってもおかしくないよね?私がおかしいんじゃないよね!?怪しいよね!!!(落ち着け。)
まあなんでしょうかね、失った恋を癒してくれるのは新しい恋、とかそういうことでしょうかね。でもあのジャンキーくん、写真見つけて引いてた気がするんですけど。どうなんでしょうか。小悪魔?私的にはスペイン出身の若者の方がタイプでしたけどね。女の人は肉食すぎてちょっと怖かったです。なんか色々一生懸命すぎるよ!切ないよ!
大学教授の人は、昔の設定だから仕方ないのですが、眼鏡がもう少し素敵なやつだったら完璧でした。完璧超人でした。や、あの眼鏡はあれはあれでかわいらしいんですけどね。


一言で言い表すなら「壮大なコント」でしょうか。なんか新しいジャンルの映画を観た気がしました。面白かったー。
でも万人にはオススメできません。自信を持って断言。