「ゴールデンスランバー」(伊坂幸太郎)

ゴールデンスランバー (新潮文庫)

ゴールデンスランバー (新潮文庫)

久々に、伊坂幸太郎!とびっくりマーク付きで作家名を書きたくなるような、すごい面白さでした。
面白い?うーん?読み応えがある、かな?
青柳さんは一体どうなってしまうのか、ハラハラどきどき、ページをめくる手を止められない気持ちをたっぷりと味わわされました。
私にはこんな風に信じてくれる誰かがいるだろうか?こんな風に信じることができる誰かがいるだろうか?と、ちょっと考えてみたり。
いろんな小ネタが積み重なって積み重なって、あとがきでは風呂敷畳んでないとか書かれてましたが、とんでもない、これが畳んでないなら、あれとかあれとか風呂敷投げっぱなしじゃん!と言いたいですよ。
青柳さんのお父さんも素敵なんですよねー。刑事さんと同じタイミングで泣きそうになりました。「痴漢は死ね」もよかった。ちょっと泣いた。
いったん最後まで読んでから、20年後と事件の視聴者の章をもっかい読み返す仕組みの本ですね。そうしないと分からなかったことがたくさん埋もれてます。20年後の章をまとめている、森の声を聞きたい筆者は地味な顔をしてるんですよね。(で、ですよね?)
これ、確か堺雅人主演で映画化されてたと思うんですけど、堺雅人を想定して書いたとしか思えないですね。DVD、確か買ってたはずだから観なくては!(本読んでからにしようと思って積んだ記憶が…。)
観なくては!