「桐島、部活やめるってよ」

あちこちで面白かったという声を聞いたので、滑り込みで観に行きました。
さて、どこから手を着けたらいいものやら。
ネタバレ全開で。

途中までおかっぱの娘と眼鏡くんがかわいくてねえ!と思っていたのですが、教室でおかっぱちゃんがパーマと付き合ってることを知ってしまうシーンで、眼鏡くんと一緒に衝撃を受けました。ショックー。眼鏡くんの脳内ゾンビ映画でのおかっぱちゃんの美しさにほろりとなりました。パーマが思い切り食われてたのに笑った。
妻夫木似(私の脳内認証では完全一致)の野球部幽霊部員の彼は、私あんまり妻夫木が好みじゃないんでイケメン認定はされなかったんですが、バスケでやすやすとシュート決める様はちょっと素敵でした。でもあの人、すごい虚ろなんですよねー。何かに夢中になれるというのも一つの才能な気がするから、あの人はそっちの才能がないんですよね。それはそれで辛そうだ。色々出来てしまうだけに。余計に。
おばちゃんとギャルは(そのあだ名どうなの)、多分クラスにいたら近寄らない感じです。怖いもん。いい歳した大人なのに怖い。いやしかしあれは怖い。
みかちゃんがかわいかったなー。私、一生懸命な子に弱いのな。目がくりくりしててかわいかった。おかっぱちゃんは美人。
映画部の友達がすごくいいやつでよかった。夢の話の映画はものすごく観たい。宇宙ゾンビもいいと思います。後ろで野球してるのもシュールでよかったなー。顧問の先生に撮るのやめろって言われて、でも俺はすごく盛り上がってるって言うシーンに胸が熱くなりましたよ。
吹奏楽部の子はもうなんか昔の自分を見ているようでいたたまれなかったです。生きろ!
バレー部の人達は、エースが突然抜けたから仕方がないんだけど、余裕がなさすぎて辛かったー。
いやー、それにしてもあんなに世知辛いんですかね、高校生活って。私、三年間ずっとぼんやりしっぱなしだったから普通に楽しかったですけど、今そこに混ざれって言われたら全力で断ります。何あの残酷なまでの階層社会。運動部上等!みたいな。
最後の夕焼けのシーン、それまでに積み上げてきた全てがあの美しい絵のようなシーンに集約されてる気がして、いやそれ妻夫木も恋に落ちるわーと思いました。
どんな恵まれてるように見えても、天国に生きてる人なんていないし、そうだよねえ、ここで生きるしかないんだよねえ、とちょっと空を見上げてぼんやりしたくなる映画でした。
ナイス眼鏡!(どんな締めだ。)