「風立ちぬ」

ジブリやっぱ超混んでた!
ねたばれ!



なんか変わった映画でしたよ。妖怪譚みたいな感じ。
それは多分、客観性をことごとく排除して、二郎さんから見た世界だけで構成した物語だからなんじゃないかなーと思います。
究極の一人称映画とでも言うのでしょうか。
二郎さんはある意味芸術家みたいな人だと思うのですが、そういう人には世界はああいう風に見えているのを、私達もこっそり観せてもらった、そんな風に思いました。
ドイツの倉庫でドイツ語と日本語が混ぜ混ぜで聞こえたり、避暑地で外国の人の色素の薄い目に吸い込まれそうになったり、障子を開けたときの菜穂子さんが光って見えてたのも、全部あれ特殊効果というよりは、二郎さんにそういう風に見えていたんだと思うんですよねー。
菜穂子さん以外のところに執着心が無さすぎるところもちょっと妖怪ぽいですよね。
菜穂子さんも雪女みたいだったです。その行動原理が。
あああ。光と雪と水の描写がとにかく美しかった。
あと、風が強かった。ごうごう吹いてた。
あ。眼鏡のレンズの描写に力入りすぎてた。菜穂子さんが眼鏡外すとことかすごかったなー。
しかし昔の人の勇気には恐れ入るなー。あんな紙で出来たような怖ろしい飛行機、今の人はよう乗らんと思うよ。「フムナ」とか書いてあったのがなんかツボでした。

あ、教えてもらったのですが、効果音は全部人の声なんですって!
だから余計に妖怪物みたいなんじゃないかなー。世界がぐにゃぐにゃしてる感じが。


予告編の「永遠の0」がものすごく観たくなりました。
終戦のエンペラー」も。