「真夏の方程式」

湯川先生が腹立つくらいイケメン、という噂を耳にしていたのですが、いやあ実際腹立つくらいイケメンでした。
何それ何それ。何もかもが好感度アップってどゆことですか。湯川先生監修のイメージビデオなんじゃないかって思うくらい金太郎飴のようにイケメンだった。
夏の空の青と海の青が実に美しくって、とっくに無くなった夏休みという制度を満喫したような気分になる2時間半でした。

さてー、以下は完全にネタバレで。



子どもがかわいくなくてちょっとストレスだったのですが、なんか逆によかった。最後、湯川先生が、僕も一緒に悩む、君は一人じゃない、と言ったとき、私も子どもと一緒に泣いてまいました。うわん。
あと吟なー。吟、超切なかった。おどうざーん、とワンピース泣きしたくなるレベル。
みんな優しいのに、どうしてこうなっちゃうんだろうなあと、もやもやしてしまいます。
さすがの湯川先生も、真実を白日の下にさらすことができなかったという、なんだかもやもやする結末だったわけで。でも多分そこがベストな決着の着け方だったようにも思うわけで。
あの子が歳をとって自分を責めたときに、湯川先生が救いになる存在であって欲しいなあと祈るような気持ちになりました。
あれはいかんわー。吟ー。
でもまた、そこを仕方がないと思えるように上手く配置してるんですよねえ。パズルピースを。東野圭吾は鬼ですね。(いい意味で。)(いい意味?)