「夜がはじまるとき」(スティーヴン・キング)

夜がはじまるとき (文春文庫)

夜がはじまるとき (文春文庫)

「N」はなんかもやもやする!読み終えた後、何かを数えたくなる自分と戦ってしまった。
「魔性の猫」のラスト、ぎゃー!としか言い様がないですね。怖い。
ニューヨーク・タイムズを特別割引価格で」は切ないです。ほんと、実話みたいに書きますよねえ、キングって。
「どんづまりの窮地」は、読む人によって色んな種類の物語になる話だろうなあと思いました。潔癖症の人にはこれ以上怖ろしい話はないでしょうし、犬好きの人には、家族同様に過ごして別れた彼らは、たとえ姿は見えなくても側で見守ってくれてるんだ、と信じたくなるような話でしょうし、BL読みの人には、歪んだ愛情がもたらした悲劇的な話に(半笑いで)取れるのではないかなあと思います。
取りました。
だってさーだってさー。「どうしてくれるんだ、お前のことが頭から離れないんだ」とか言いそうなんだもの。
やっぱりキングはすごいなあと再認識したのでした。(説得力ゼロで。)